今月はじめの10月5日、ピースミール・テクノロジーが創立7周年を迎えました。 2009年10月に、産総研技術移転ベンチャーとして誕生してからここまでやってこられましたのは、お客様はじめ、パートナー、そして社員の皆さんのご理解とご協力あっての賜物です。改めてお礼申し上げます。
この1年間の前半最大のできごとは、何より設立以来、お手伝いさせていただきました札幌市の新基幹システム再構築がリリースを果たしたということです。長い間の多くの関係各位のご尽力の末に、リリースできた感慨は言葉に言い表せないものがあります。
リリースまでの道のりは必ずしも平坦なものではありませんでした。SI業界を取り巻く環境は開始当初とは大きく変わり要員調達が思うにままならないこともありました。また、開発に携わったパートナーの中には、本当に厳しい作業状況を余儀なくされたところもいらっしゃいます。
決して手放しで喜ぶわけにはいきませんが、それでも最後の最後まで苦しい状況の中、諦めずに努力を継続した末に、リリースまでを達成させた現場の皆さんは、最大級の賞賛に値すると思います。本当にお疲れ様でした。
後半は、これまでご事業の中心であった札幌市はじめ地方自治体以外のお客様に向けた事業展開の取り組みを本格化しました。このために、私達自身の他には出せない価値の源泉が何かということを改めて問い直しました。その結論が、先月更改したコーポレートサイトのメッセージです。
私たちの独自性の根源は「研究開発力×コンサル力」にあります。産総研はもちろん大学や学会からは、道なき道を進む研究開発のDNAを、母体となっているULSグループからは、お客様と寄り添うITコンサルのDNAを受け継ぎました。これらがあるからこそ、道なき道をお客様と共に果敢に進み、確実に目的を達成することができるのだということに気づきました。
これまでに進めたきた私たちの活動についても、新しいコンセプトとして捉えなおしています。私たちは、「自治体PMOのリーディングカンパニー」であり、そして「日本型内製のパイオニア」であるとみずからを位置づけています。
昨年から本格始動した札幌市の拠点がなすべきことも見えてきました。私たちの開発モデルは、多重請負型の開発ではなく、お互いが並列に協力しながら進めるチェーン型の開発です。北海道外の開発案件のポータルとして、札幌の地場企業と連携し、地域としてのケイパビリティを高めていくことで、これまでお世話になった皆様のご恩に報いていければと考えております。
これからもご支援、ご助力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。