ピースミール・テクノロジーより新年のご挨拶

newyear20142014年、明けましておめでとうございます。昨年は弊社ピースミール・テクノロジーにとって、多方面に関係性を広げる年と位置づけてきました。本年はその関係性をさらに広げて、SI業界を横断する形での取り組みにつなげていきたい所存です。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年を振り返って

昨年は、まずお客様という観点では新しい取引先が増え、情報システム部門の調達や計画立案をご支援させていただくことができました。これによって、弊社のサービスの展開を少しずつではありますが着実に広げることができました。昨年からお付き合いをさせていただいているお客様、また以前から引き続きお世話になっているお客様には、ここで改めて感謝申し上げます。

別の観点では、様々な研究会や協議会の活動を通じての関係性が広がりました。2月にDeveloper's Sumitで、旧知のフューチャーセッションズの野村氏のセッションに登壇させていただいたのを皮切りに、BPMフォーラム2013にて業務プロセス改善についての講演、またシステムイニシアティブ協議会で、包括フレームワークを使った基幹システム開発を進めている札幌市の長沼課長の講演を中心とするパネルディスカッションの企画などを行ってきました。

その他にも、以前より活動に参加してきた先端IT活用推進コンソーシアムをはじめ、様々な研究会やセミナーに参加する中で、高い見識をお持ちの皆様と知り合うことができ、多くのことを学ばせてもらった一年でした。

利用者主導が本流に

こうした活動を通じて、昨年強く感じたことは、利用者主導という流れが本流になりつつあるということです。私はこの考え方を10年ほど前から、雑誌記事やネットコラムなどを通じて、発言し展開を図ってきました。

しかし、当時はまだ大手SI会社の力も強くアウトソーシングによるコスト削減のほうが経営には魅力があったようでした。利用者主導の考え方は、正論という認識はしてもらっても、なかなか情報システム部門によるプロジェクトマネジメント力の強化や内製化に踏み切る企業は多くありませんでした。

これが昨年にはずいぶん様変わりしたという感触を受けました。利用者主導はすでに考え方としては当たり前のものになり、むしろ発注企業も自衛的にその方向へ舵を切らざるを得ない状況になっています。

昨年は景気が良くなって、SI業界の仕事は増えてきているにもかかわらず、ミッションクリティカルなプロジェクトを担うことのできる技術要員が揃えられないという声があちこちで聞かれました。これは、10年以上にわたる開発上流シフトやオフショア展開による技術軽視によって、SI業界全体で若いエンジニアが育成できず、結果、アーキテクチャ設計などの高次スキルを持つ要員が減ったことが要因の一つなのは間違いありません。

環境が大きく変わる中、システムを必要とするお客様のニーズに応えるためには、SI業界横断での取り組みが必要だと強く思った一年でした。

2014年に向けて

2014年は、こうした環境変化の中で次に取り組んでいきたいと思います。

まず何よりも、今年控えている大規模システムのリリースを成功させることに全力を挙げます。このシステム開発は、弊社の立ち上げ当初からご支援差し上げているフラッグシップとなるプロジェクトです。このプロジェクトでは、一昨年も最初の大規模リリースがあり、そのときも大変でしたが、次の第2弾はさらに規模の大きなリリースになります。この成功が包括フレームワークを用いた利用者主導の開発の意義を明確に示すものになります。

次に、弊社が支援しているお客様に対して、弊社への期待を裏切ることなくサービスを提供して、継続的な関係へと深めていくべく活動を進めて参ります。当たり前のことではありますが、継続した努力こそが次の発展のためのよりしろになると考えています。

最後に、弊社のミッションである包括フレームワークの展開はもちろんですが、利用者主導を可能にするツールや方法論を持ったパートナーと連携しながら、SI業界横断という視野でできることを増やしていきたいと思います。このために、昨年に引き続き、業界横断での関係性の拡大と深耕のための活動に力を入れて参ります。

みなさまにとって2014年が素晴らしい飛躍の年になりますよう、お祈り申し上げます。

2014年1月 林 浩一