「H24.7」システム稼働開始

今月、平成24年7月は、私が代表を務めるピースミール・テクノロジーにとって、記念すべき月となりました。

この月に当社が設立以来関わってきた大規模システムの稼働開始予定日が設定されており、予定通り稼働を迎えることができました。

ここでは、システムの内容まではお伝えすることはできませんが、当社は発足直後、2年以上前からこのシステム開発プロジェクトを推進してきました。当初より、「H24.7」を目標にシステム開発を行ってきました。世の中に、システム開発の遅延や断念といったニュースが少なからず流れる中、当初の計画通りにシステムを動かし、新業務の遂行を滞りなく支援できたことは、大きな感慨があります。

ピースミール・テクノロジー自体は発足して3年の会社ではありますが、当社の活動に参画してもらっているメンバーは、長年システム開発を経験してきた選りすぐりのエキスパート集団です。それでも、今回のシステムは、規模が大きいことに加えて、色々な意味で高度な内容を含むものだったため様々な困難に直面しました。課題を一つ一つクリアすることで、なんとか本日を迎えることができました。

システム開発の仕事は、さまざまな想定外に直面し、ときおり厳しい状況にもなります。また、稼働しても様々な細かい課題が残るために、なかなか手離れよく完了とはいきませんが、それでも無事に稼働して業務が回り始めたときの達成感は何物にも代えがたいものがあります。

特にこの数カ月間は、二交替で24時間稼働となり、開発チーム、移行チーム、PMOチーム共に、とてもタイトな状況でしたが、なんとか乗り切ってもらいました。プロジェクトメンバーをはじめ、この2年強の間、本プロジェクトに関わってくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

無事に「H24.7」 を迎えることができた要因は、プロジェクトのメンバーの努力に負うところが多いのですが、忘れてはいけないのは、発注者であるお客様が果たしてくれた役割です。お客様が当社の掲げる「利用者主導」という考え方を理解して下さり、終始当事者として振る舞っていただけたことが、何よりも大きな要因であることは間違いありません。

問題が発生した時に、責任を押し付けあうのではなく、一緒に解決することに全力で取り組んでもらえるという信頼感があることで、スケジュールがタイトな中であっても、開発メンバーがモチベーションを下げることなく、問題の解決に専念することができました。丸投げ型の開発では、なかなかこうしたよい関係で仕事を進めていくのは難しいのではないでしょうか。

発注側と受注者側とが一体的に動くチームとしてシステム開発を行うことができた、今回のケースをベストプラクティスとして、広く世の中に展開していくことが、当社代表である私の務めであるといううことを改めて感じた「H24.7」でした。