ロジカルシンキングの次の一歩は「ストラテジックライティング」だ

昨年のMALT活動を通じて、次に踏み出すべき一歩となるキーワードが定まってきました。

これまでの活動では、ロジカルシンキングを基礎にしつつ、ドキュメント処理の研究知見を基に、ドキュメント作成手法の拡張と整備を図ってきました。これら一連の手法を「ストラテジックライティング (Strategic Writing)」というコンセプトとして、発展整備していきたいと考えています。今後識者の方々からのご意見も取り入れたく、とりあえずは仮称とします。

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MALTという概念との棲み分けは今後明確にしていくつもりですが、MALTがロジカルシンキングの再整理を行う活動の固有名詞だったのに対して、ストラテジックライティングは、ロジカルシンキングの次のステップを示す一般概念を志向しています。やや乱暴ですがわかりやすく言えば、考えること (Thinking) に続いてするべきことは何かというと、表現する、つまり書くこと (Writing) であろうという意味です。

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また、ストラテジックライティング (Strategic Writing)は、大学や研究機関などでの習得が進められようとしている、テクニカルライティング (Technical Writing)やアカデミックライティング (Academic Writng) と対比するための名称でもあります。

これらの分野の研究の歴史は長く広く、私にまだ全容がつかめていないため、やはり位置づけの明確化はこれからです。ただ、ひとついえることは、マーケティング的に言えば、ロジカルシンキングというコンセプトの成功理由は、テクニカルでもアカデミックでもなかったところにあると思っています。

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つまり、企業や組織のトップが意思決定する戦略の構造を中核としているからこそ、ビジネスに直結する手法だからこそ、(学術領域以外の) 多くの人達に支持され、普及したのだと考えています。その意味で、ストラテジックライティングも企業や組織の責任者が意思決定するというところを最重視したい考えです。

以上、MALT活動についての今年の抱負ということで。