大学等で卒論や修論を準備している学生の皆さん、その指導をしている教員の皆さんのために、卒論概要フレームワークを以下のサイトから公開します。2020年7月の情報処理学会のドキュメントコミュニケーション研究会で行った講演内容に基づいています。出席された先生からテンプレートを求められたことから広く公開することにしました。第Ⅲ世代の論理思考の特徴であるフレームワークの活用事例でもあります。
卒論概要フレームワーク|林浩一 (勝負ドキュメント開発講座)|note
卒論や修論を作成する際に、情報整理のために使う想定です。埋めていけば、卒論概要に必要な情報が揃えられますが、単純にテンプレートとしてテキストを埋めていくのでは不十分です。構造についての理解をしてから取り組むことが大切です。構造の説明は、記事の末尾に講演時に用いたスライドを置きましたので参照下さい。要望がありそうなら、より詳しい使い方の記事を準備したいと思います。
大学生の論理思考と資料作成スキルを向上させる研究の一環で作成したもので、工学系の大学において、大学院生向けの授業で用いたものです。基本的に、社会の課題を仕組みや工夫で解決する工学系研究のテーマが対象です。アート作品の特徴の考察、ビジネス戦略の比較検討、市場についての動向展望、といったテーマには向きません。
資料作成指導方法の研究の一環で展開していますので、本フレームワークを利用した結果をフィードバックいただけましたら嬉しいです。本フレームワークを用いた指導方法についての情報交換やレクチャーなど要望ありましたら、お声がけ下さい。
著作権について
著作権は著作者である林に帰属します。商用利用以外での利用は基本的に自由です。自由に編集・改変・掲示・公開してくださって構いません。論文検討時の利用、学内展開、記事中での利用などに、ぜひ広くご活用下さい。
利用時に著作者名の明示は求めませんが、別の方の著作物であるという主張はご遠慮下さい。また、出版物等での商用利用を希望される場合には連絡下さい。
元記事について
本資料は、以下の研究報告会で用いた講演資料に加筆修正を行ったものです。詳しい内容は各論文を参照下さい。
「ロジカルシンキングを応用した工学系卒業論文の作成テクニック
~課題解決型と反転論証図に基づく卒論概要フレームワーク~」
情報処理学会研究報告,2020-DC-117(1),1-1 (2020-07-03) , 2188-8892
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_uri&item_id=192521
「異なる分野への訴求を可能にする卒業研究概要フレームワーク」
情報処理学会研究報告,2018-CE-147(17),1-8 (2018-11-24) , 2188-8930
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_uri&item_id=192521