さきがけ研究者トーク・イベントを聴講してきました

昨日(12月10日)は、例年参加している望年会を欠席して、JSTのさきがけ研究者トーク・イベントを聴講してきました。

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来年度から、大学で少し関わるデータサイエンスに絡んだ発表に興味があったのと、新井紀子先生のご講演もあるとのことなので参加しました。さきがけの発表の聴講は初めてでしたが、発表はどれも秀逸なものばかりでした。中でも、特に印象に残ったものを挙げると、

・笹原和俊先生のSNSの情報形成のお話
SNS上では同じ意見を持つ人の集団であるエコーチェンバーが生成されやすいということでした。シュミレーションには納得感がありました。

・廣井悠先生の災害発生時で発生する事象の予測
新聞記事から何が起きるとその結果何が起きるのかの因果関係を抽出してデータベースにしたとのこと。因果関係の扱いは、今後重要になってくると思っているので興味深く聞きました。

・中野珠実先生のまばたきの同期からの関心度の把握
まばたきが同期するという現象を初めて知りました。人間にはまだ知られていない性質があるということを、改めて感じました。

新井紀子先生の米原駅の再開発プロジェクトのお話
テンポよく次々に繰り出される、事業プランの数々に感銘を受けました。
仕事柄、優れた事業家や勢いのある経営者の事業プランのお話を聞く機会は多いのですが、それらと比べて遜色のないもので、一流の研究者は一流の事業家でもあると強く実感。

優秀な研究者から色々と刺激を受けた一日でした。