演習の中でよく出くわす誤答達

MALTベースのロジカルシンキングの研修では、理解の確認のために簡単な演習をしているのですが、何年もやっているうちに興味深いことに気づきました。それは、受講者が特定の誤りをするということです。具体的には、目的と手段を取り違える、根拠と結論が逆転する、課題を解決することができない施策を選んでしまう、などです。

私にとっては意外性のある間違いで、普通に会話しているとわからないのですが、ときどき話が噛み合わないなと思ったら、そういう間違いをしていたためかも、と妙に納得することがあったりします。

これは社会人でも学生でも同じです。ひょっとすると意味のある事象かもしれないと考えて、研究会での発表して事例共有をはじめました。

ただ、それ以前に、ロジカルシンキングというのが学会などでは全く認知されていないので、そこの説明から入らないといけないので、結構長い道のりです。半年くらい前に、武庫川女子大学での情報処理学会のコンピュータと教育研究会で行った発表のダイジェストを紹介しておきます。

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www.slideshare.net

さすがに見識の高い先生方の多い研究会では、有用なフィードバックが得られます。いろいろなご意見をいただきましたが、形式的誤謬の枠組みで説明できるのではないかというコメントがありました。まだ、十分な考察はできていませんが、この観点について深掘りしつつ、引き続きロジカルシンキングの認知度を高めるべく、発表を継続したいと思っています。

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