2012年元旦、初春のお慶びを申し上げます。

2011年は未曾有の大災害に見舞われ、津波原発事故、電力不足など、様々な価値基準の転換をつきつけられた一年であったように思います。いまだ復興の途上にあるところも多いと聞きます。被災された皆様には改めてお見舞い申し上げます。

昨年は、弊社、ピースミール・テクノロジーにとっては、設立2年目という今後を占う大切な年でしたが、なんとか順調に業績を伸ばすことができました。これもお客様とパートナー様に恵まれたことと、メンバーそれぞれの日々の研鑽のおかげであると思っております。

お世話になりました皆様には、御礼申し上げます。

2012年は弊社にとって設立以来進めてきた活動の結果を、広く世の中に問う年になります。逆に言えば、弊社の存在意義が世の中から問われるということでもあります。

まず、AIST包括フレームワークを使って構築されたシステムが、複数の自治体で順次リリースしサービスを開始する予定です。いずれも地方自治体の基幹業務を支えるシステムで、弊社は設立以来、自治体の住民サービスをより効率的で安定したものにするシステム開発の支援を続けて参りました。これらは、AIST包括フレームワークによる社会への貢献という点で、最も大きな意義のある活動成果となります。

もうひとつ、書籍の出版を皮切りに高度IT人材育成の活動を本格化しようと計画しています。今年3月に、弊社メンバーで執筆した書籍が出版される予定です。この本は、大学での講義や新人研修のための教科書として使えることを目指して、業務分析から、設計、開発、運用までのシステム開発の一連の流れを具体例を使って解説するものです。開発に必要な一連の活動の全体観を早いうちから身につけてもらうことで、これからのIT業界をリードできる人材の育成に貢献したいという考えからです。

いずれも弊社の設立時より提唱してきました「利用者主導の開発」によって、システム利用者とシステム開発者の関係を再構築しようとする取り組みの目に見える結果となります。今年はさらに活動を一層前進させるべく、これら成果に対する多くの皆様からのフィードバックを踏まえて、さらに活動を推進していきたいと考えております。

今年も引き続きよろしくお願い申し上げます。