「無茶振られ」の思い出

ロジカル・シンキングに関わるトピックは、このMALT100%のサイトの他に、私が3年前から投稿している@ITのエンジニアライフのコラムでも紹介しています。本日、新しい記事をアップしました。「ロスト・スキーヤー現象とその悪用(4)」として「無茶振り」のテクニックを解説しています。

ITコンサルタント宣言! ?MALTな日々: ロスト・スキーヤー現象とその悪用(4) 肉食型無茶振りと居直り

こちらは目的のレベルを上下させることによって、当初進めていたのとは別の行動へミスリードしていく、あまりお奨めできないテクニックです。お奨めしないテクニックを紹介するのは、被害者にならないように、知識を持っておきましょうという趣旨です。

実際、筆者が社会人になりたてのころ、このテクニックの名手がいて随分振り回されたものです。この人とは別の意見を持っていたはずの人が、直談判しに行くと必ず狐につままれたような顔をして帰ってきて、「なんだかしゃべっているうちに、納得したような気になってわかりましたっていっちゃうんだよね」「全然違う意見なはずなのに、どうしてそう思ったのかよくわからないんだよね」と口々に言っているわけです。それで自分が話をしに行っても確かに同じことが起こるんですね。結局みんな「なんかおかしい」という不思議な感覚を持ちながらその人のいろいろに変わる方向に従っていました。

そのひとのテクニックを分析して体系化したものがこの「ロスト・スキーヤー現象を用いた無茶振り」です。目的の階層構造を巧妙に使った論理テクニックだということに気付くのには数年かかりました。どういうことなのかは、コラムのほうを見て下さい。実は効果的な返し技もあるのですが、字数の関係でコラムでも紹介していません。原理がわかった上で考えればすぐに気付くんですけどね。この紹介は別の機会にしたいと思います。

P.S. 私の本業である「AIST包括フレームワーク活用」のためのサイトも新規に立ち上げました。≫AGUA World こちらもよろしくお願いいたします。